CDTVと日経エンタを読んで感じた舞祭組のこと

先日のCDTVと『日経エンタテインメント』を見ました。
キスマイについて、舞祭組について、私もこのタイミングで気持ちを書いておこうかなと、自分語りになりますが、書きます。
 
そもそも私は、キスブサ特番出のファンだったので、キスマイを知った頃は前列後列が当たり前の環境。
デビュー前を知らなかったので、前列後列の差は感じていたけど、「そういうものなのかなぁ。まずは前列の人が売れないといけないもんね」と普通に受け入れていました。
そんな中で、私が応援したいと思ったのは後列の横尾さん。
後列の端で全然カメラに抜かれないけど、キスブサで自分の芯をまっすぐ持っている様子と、かっこいい顔とスタイルの良さでファンになりました。
 
そして舞祭組が結成。
たぶんすごく不本意だったり、三枚目すぎる売り出し方に耐えられなくなった人もたくさんいたと思います。私も、まさか自担が歌ヘタ売りで行くと思わなかったので正直戸惑ったし、最初は「棚からぼたもち」の大サビで笑われている姿をちょっと複雑な気持ちで見たりもしていました。
でも、私は露出が増えるならどんな形でもいいと思いました。
私自身、キスマイのバラエティーから入って好きになったので、バラエティー路線でも、とにかく知ってもらうことが大切だと納得したのです。
 
その後、SMAPの解散で中居さんがプロデュースを続けられなくなり、2015年の「アルバム発売決定!」の告知から信じられないくらい時間が経って、結局2017年1月にセルフプロデュースで「道しるべ」を発売。「道しるべ」は、前列3人の協力もあって感動的なストーリーの上に出来上がりました。
それから、待ち続けてできたアルバムは「舞祭組」らしさが満載で。
そのアルバムをひっさげたコンサート「舞祭組村」は、それはそれは楽しくて、ブログでも書いたけど、舞祭組らしい最幸のライブでした。
 
 
ライブ中に流れたコメント映像やパンフレットを読めば、メンバー達それぞれの苦悩がうかがえます。それに、舞祭組が舞祭組でいるために、前列の3人も頑張ってカッコいいを実践しようとしたのは本当に大変だったと思います。
でも、コンサートに参加した私は本当にあったかくて幸せを感じたし、なにより横尾さんが本当に楽しそうに歌っていた姿がよかった。
横尾さんの中で舞祭組村が大きな転機になったんじゃないかなと、勝手ながら思っています。

だって、忘れもしない舞祭組村の後の「Yummy!!」ツアーのオーラスで、伝説の「いつもオレンジありがとう」が聞けたから。
それまでの横尾さんは自分のファンに向けて特別な言葉を伝えことは、ほとんどなかったように思います。
ソロ曲だってワッター弁当だったり、お父さんへの感謝の歌だったり、横尾さんらしさは満載だったけど、ファンが求めるからカッコいいソロやります!って感じでもなかった。
別にそれが横尾さんらしくて私は好きだったし、そんな横尾さんを応援したいと思ってた。
でも、横尾さんが自分のファンのことを大切に思っていると伝えてくれたことは、とても嬉しくて、思わず号泣してしまいました。
伝えてくれたのはたぶん、舞祭組村で自分を応援するファンを身近に感じたからではと勝手に思っています。だからこそ、私は横尾さんの転機になった舞祭組の活動に、ずっと感謝してきました。
 
その後は、舞祭組の活動はUTAGE!くらい。キスマイとしての活動も舞祭組に歌割が格段に増えたり衣装格差がなくなってきました。SNSでキスマイファンに囲まれていると、もう7人同列でいいじゃん、という意見も何度も見たし、その気持ちは痛いほどわかった。でも、私はその時はまだまだ同列になるには、足りないと思っていました。全員がお茶の間に顔と名前を知られているくらいの人気がなければ、この格差戦略で走り始めた以上は止めてはいけないと感じたのです。
 
ところが、ここ最近、流れが急激に変化したことを肌で感じました。
まず、一般の友人に「キスマイが好きだ」というと、「誰が好きなの?」と聞かれて、「横尾さん」と答えた後の反応が圧倒的に変わったのを感じたからです。
今までは「玉森くんとか藤ヶ谷くんじゃないんだ」「後列なんだね」という反応が多かった。
でも、最近だと「俳句がすごい子だね」「歌下手でやばいよね」と、横尾さんを具体的に認知してる反応をもらえることが格段に増えたのです。
そのほかにも「私は法則王子が好き!」とキスマイのことを広げてくれる人もいて、やっぱりゴールデンは違うな! とか、紅白に出たこともあるのかなとか、とにかくキスマイのメンバーたちをそれぞれ認識してくれた人が増えたと思いました。
 
そんなタイミングで、キスマイは「CDTV」でお世話になった人に贈る歌を披露します。一言も言わないけど、「中居さんへの感謝」を歌った「光のシグナル」「負けないで」そして「棚からぼたもち」への想い。
Twitterで知りましたが、「光のシグナル」の歌の時のライトがSMAPのメンバーカラーだったそうで。細かいところも意識された、本当にありがとうの気持ちが伝わる歌でした。
 
そして「棚からぼたもち」では、過去にないほどかっこよく一生懸命に歌っていた舞祭組たち。大サビの横尾さんなんか、舞祭組結成当時と比べたらめちゃめちゃ上手くなってて、なんかもうそれだけで泣けてきました。
そしてまさかの、ラストでのまえあし合流!
勝手な憶測ですが、3人だって、舞祭組のパフォーマンスをあったかい目で応援しつつ、4人が中居さんにプロデュースしてもらえる羨ましさもあっただろうと思うんです。
そんな3人が、とっても楽しそうに、前列も後列もない1列になって(ここ重要!)「棚からぼたもち」を歌う。
「棚からぼたもち」の(ガヤ、キタ、タマ)の掛け声は、藤ヶ谷、北山、玉森の名前からとっていて、そのパートを前3人が自分たちのパートのように歌う。
努力を重ねて、紅白に出てゴールデンにも出て、一般の人にも認知が広がってきたタイミングの今だからこそ、努力が形になったようで、本当に感動する演出でした。
7人で協力して作った「道しるべ」や「舞祭組村」ですら、まえあしは表舞台では一緒にパフォーマンスをしなかった。でも、このタイミングで一緒にパフォーマンスをできたことは、キスマイの歴史的な出来事になったと思いました。

まだまだ国民的アイドルにはなれてはいないけど、舞祭組とまえあしじゃなくて、キスマイとして一列でやっていける頼もしさを中居さんに見せられて、よかった。

そして、『日経エンタテインメント』での記事。
キスマイたちがかなり数字にシビアにやっていること、危機的状況があったこと、戦略をもって活動をしていることなど、アイドルがなかなか語らないビジネス的な側面も語ってくれていて、ぜひ読んでいただきたいですが、私が一番衝撃を受けたのは二階堂くんの記事です。
(横尾さんの最後の文章もキスマイに対してかなり腹をくくっている感じが痺れたし、グループへの想いが伝わる部分なのでぜひ読んでいただきたい…!)
 
二階堂くんは、バラエティが好きだけれど、仕事の姿勢はかなりアイドルだと個人的には思っていて。
ファンのために毎日ブログを更新してくれるけど、写真は絶対載せず(いろいろな媒体への配慮らしい)アイドルアイドルしている(なにそれ)文章が見て取れます。
記事内の

「これからもアイドルとしての背中のチャックは閉めておきますよ」

 という言葉には、わかるううう!と100%同意するくらい、アイドルをやっているのです。

 
さて、そんな二階堂くんは、キスマイの挨拶では必ず「キスマイの二階堂高嗣でーす!舞祭組の二階堂高嗣でーす!」という舞祭組の宣伝を忘れない。中居さんをとても尊敬しているし、舞祭組メンバーでたぶん誰よりも舞祭組を大切にしているんじゃないかと思わせる姿勢をずっと見せてきました。
そんな二階堂くんから舞祭組の活動について

「多分ずっとではない。(中略)大好きなものだけど、それをあえて手放してみることでまた大きくなれるかもしれないから。」

 という言葉が出てきたのです。

この間のCDTVがそのタイミングだったのかどうなのかは、まだわかりません。
舞祭組が終わることへの寂しさもたくさんあります。だって、横尾さんが変わった大きなきっかけになった活動だったと思うから。でも、舞祭組はキスマイを大きくするために生まれたから、その役目が終わったら消えてしまうのも道理なのかもしれないと、自分を納得させています。
 
道しるべや舞祭組村、中居さん退所へのメッセージソングと、舞祭組結成当時は考えていなかったであろう状況(そもそも中居さんが事務所からいなくなるなんて思っていなかった)の中で、かなりドラマチックなストーリーで舞祭組をやってくれました。そう考えると、もしかしたらこの間のCDTVが最後かもしれない。でも、叶うのなら最後にもう一回大きな花火を上げてくれたらいいなあ、と思います。
キスマイ、そして舞祭組に愛をこめて。
 
ここ最近のコロナの憂鬱な気持ちを吹き飛ばすようなパフォーマンスをありがとう。